学術大会

学術大会

 第12回 日本カイロプラクティック科学学会学術大会
~ オンライン同時開催 ~

今年度の学術大会はオンライン配信の同時開催をいたします。(※Zoom使用)

医療現場やスポーツ競技会の場において多職種連携による患者やアスリート中心の治療やケアが進んでいます。国内でもエビデンスに基づく医療が少しずつ普及するにつれて多職種連携に適応した医療制度の整備が必要とされています。カイロプラクティックが普及している国々では、カイロプラクターが医療機関と提携しながら、安全性と有効性に配慮し患者のケアにあたっています。今回は「多職種連携におけるカイロプラクターの役割」をテーマに、基調講演、招待講演、会員発表、学生の研究発表を予定しています。

【会期】2021年11月21 日(日)・22日(月) 10 時00分~ 16 時30分
【会場】芝浦工業大学 芝浦キャンパス 301教室 アクセス
【大会長】尾口修平(スマートカイロプラクティック・JAC常務委員)
【テーマ】「多職種連携におけるカイロプラクターの役割」
※職種連携とは、患者中心の質の高いケアを提供するために医療従事者が連携して患者の治療やケアにあたること。
【主催】日本カイロプラクティック科学学会
【後援】(一社)日本カイロプラクターズ協会・(一社)日本スポーツカイロプラクティック連盟
【協賛】株式会社クロンティップ、株式会社ジュート

【基調講演】

  • 片寄 正樹(札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学科 教授)
  • 山下 仁(森ノ宮医療大学 大学院保健医療学研究科 教授)
  • 後藤 雅博(後藤カイロプラクティックオフィス 院長)
  • 若槻 朋彦(若槻カイロプラクティック 院長)
  • 但井 智一(厚生労働省 医政局医事課)

【招待講演】

  • 倉津 弘一(大阪府療術師会 会長)

基調講演

他職種連携によるTokyo2020 理学療法サービス

片寄 正樹(札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学科 教授)

 Covid-19の影響を受け2021年への開催延期となったTokyo2020は、様々な課題を克服しながら終了した。多くの対応を迫られた大会ではあったが、オリンピック・パラリンピックという最高峰の国際競技大会での医療サービスマネージメント経験は、スポーツの価値と真摯に向き合う機会とスポーツに関わる専門職のグローバルアイデンティティー、そしてこれら専門職連携による様々な可能性を再発見させてくれた。
アスリートの治療ケア、コンディショニングそしてリカバリーに関わるサービスは、IOC(国際オリンピック委員会)では Physiotherapy & Physical Therapies serviceとして定義され、選手村診療所そして全ての競技会場での展開とあわせてパラリンピックでも同様に提供されている。そのサービスを担ったのが、選手村ポリクリニックにおける理学療法士、マッサージ師、はり師、選手村フィットネスセンターにおけるコンディショニングサポートメンバー、オペレーションコラボレーター、そして競技会場における理学療法士、マッサージ師、アスリートケアアシスタントである。
過去大会での活動実績があったカイロプラクターそしてオステオパスによる医療サービス提供は国内法により叶わなかったが、IOCとの連携および過去大会での活動実績をもつカイロプラクターそしてオステオパスの協力を確保しながら、Tokyo2020 PT serviceが展開された。
本講演では、Tokyo2020におけるPhysiotherapy & Physical Therapies serviceを概説しながら、アスリートに必要な他職種連携によるPT serviceのあり方について私見を述べたい。

鍼灸の臨床的エビデンスと現代医療における受容

山下 仁(森ノ宮医療大学 大学院保健医療学研究科 教授)

 異なる理論やパラダイムをもつ医療の手法が連携するには、メカニズムや思想よりも有効性と安全性の臨床的エビデンスを示す必要があります。鍼灸は補完代替療法の中ではかなり早期からランダム化比較試験(RCT)による対照群との比較が行われてきました。しかし、そこには常に「何を対照群とし、どの程度のエビデンスを提示すれば受容されるのか」という課題が付きまとってきました。1990年代後半に偽鍼(sham acupuncture device)が開発され、それから20年は偽鍼対照群と比較するRCTが多く実施され、論文がトップジャーナルを含む多くの医学誌に掲載されました。ところが、その結果の解釈において薬のRCTにおけるプラセボと偽鍼とを同一視することによる誤解が生じてしまいました。一方で、総合的な臨床的有用性を重視する立場から、普段広く行われている治療法を対照群とした実用的RCT(pragmatic RCT)で検証すべきだという意見も強くなりました。
さまざまな試行錯誤をしながらも鍼灸の臨床的エビデンスが示されるようになると、診療ガイドラインに鍼灸の推奨度が記載されるようになりました。しかしそこには誤った解釈や杜撰な情報抽出が少なからず存在することがわかり、私たちは診療ガイドラインにおける鍼灸の評価が方法論的に適切であるかどうか検証する作業も行っています。
私たちの大学では学部学科の垣根を超えて多職種連携(IPW)を考える授業が設けられており、鍼灸学科の学生も参加します。この授業を通して見えてくるのは医療制度により鍼灸の活用が制限されている「現実」と、先入観のない他学科の学生たちが鍼灸を受容しようとする「希望」です。学生時代からの情報提供と対話が重要な鍵のひとつであることを実感しています。
鍼灸とカイロプラクティックとは、補完代替療法、非薬物療法、日本では公的保険が適用されない、国によって制度が大きく異なる等、共通点が多いと思います。本講演の中で互いに資する何らかの示唆が得られれば幸いです。

五輪、パラリンピックの総合診療所に於ける多職種協働のアスリート・サポート経験

後藤 雅博(後藤カイロプラクティックオフィス 院長)

 幸運にも2016年にはリオ五輪にて、またコロナ禍で開催された東京2020競技大会(五輪、パラリンピック)に於いても選手村に存在するポリクリニック(総合診療所)にて活動を行う機会をいただきました。それらを通して学んだ、アスリートのケアやパフォーマンス向上を目的とした多職種協働、連携について、その楽しさや葛藤などを含んだ経験談を交えながらお話させていただきます。加えて、リオと東京大会の相違、五輪とパラリンピックとの比較などにも触れながら現場の様子をご紹介いたします。また、今後開催予定のパリやロサンゼルス、ブリスベンでのポリクリニック参加を目指す方々へ本講演が参考になれば幸いです。

法律による規制及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止について

但井 智一(厚生労働省 医政局医事課)

世間で行われている様々な手技による施術等について、関係する法律や通知等を紹介するとともに、施術等による事故情報をもとに消費者庁が注意喚起した資料を紹介する。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた取組み等に関する情報について紹介する。

第16回WFC世界大会参加報告

若槻 朋彦(若槻カイロプラクティック 院長)

 9 月23 日から3 日間、世界カイロプラクティック連合(WFC)世界大会がオンライン開催された。今年は第1 回WFC 世界大会から30 周年にあたり、隔年で開催され16 回目の開催を数える。当初は東京開催の予定であったが、COVID-19 の影響を受けて完全オンラインに移行するにあたり、本大会テーマも「Chiropractic for a new normal」(新しい日常に向けたカイロプラクティック業界の変革)について行われ、参加者に変化する現代社会への適応性について考える機会を提供した。
カイロプラクティックが社会に必要とされる職業であり続けるためには、我々カイロプラクターは社会の変化に適応し、または変化を導き、よりよい社会づくりのために貢献する義務がある。そのためには、様々なエビデンスを学び、活用することで、根拠に基づく臨床を目指すことに加え、ジェンダー、国際化に伴う様々な人種が参加する社会、カイロプラクティック提供格差をなくし、適切な人材育成への貢献などに一人一人が取り組むべきであるとの意見が多く出た。本稿では大会中の講演から本大会テーマを再考し、変化の時代に合わせたカイロプラクターの目指すべき将来的な方向性を提案したい。

招待講演

療術におけるカイロ手技療法概論

倉津 弘一(大阪府療術師会 会長)

 一般財団法人 全国療術研究財団で採択された「療術技法の体系化」による「カイロ手技療法」の概論および手技を実技を交えて講演する。
療術が目指す「カイロ手技療法」は、安全安心を常に心がけバイオメカニックスに基づいた理論と手技を提供する。

学生研究発表

カイロプラクティックオフィスのHPからわかる臨床の現状‐臨床に取り入れている技術と、臨床時間・料金・対応している症状との関係の分析‐

小山、比留間、三戸

JAC広告ガイドラインと比較したホームページの実態調査

金城、貞谷、山崎、山本

カイロプラクティックへの来院回数と患者情報の関連性〜カルテと予約管理システムに基づく調査〜

大木、尾崎、藤川

 新橋外来センターにおける継続来院患者の意識調査

外山、新田、橋本

 JCR試験受験資格プログラムの受験動機に関するアンケート

江口

 生理痛に対するカイロプクティック治療の有効性に関する研究

大野、庵原

 足関節位置覚の認識能に関与する要因の検証 第4報関節マニュピレーションが関節位置覚の認識能向上に関与しているのか〜

三好、小玉、今井、白壁、味元

【プログラム】

    • 11月21日(日)

09:30-10:00 受付
10:00-10:05 開会挨拶(大会長)尾口修平(スマートカイロプラクティック)
10:05-10:15 代表挨拶(学会代表)鶴岡正吉(昭和大学)
10:15-11:15 基調講演① 後藤雅博(後藤カイロプラクティックオフィス)
11:30-12:00 基調講演② 若槻朋彦(若槻カイロプラクティック)
12:00-13:30 昼休憩
13:30-14:30 基調講演③ 片寄正樹(札幌医科大学)
14:30-16:30 学生研究発表(東京カレッジオブカイロプラクティック)

    • 11月22日(月)

09:30-10:00 受付
10:00-11:00 基調講演④ 山下仁(森ノ宮医療大学)
11:00-11:30 基調講演⑤ 但井智一(厚生労働省)
11:45-12:45 招待講演 前半 倉津弘一(大阪府療術師会)
12:45-14:15 昼休憩
14:15-16:15 招待講演 後半 倉津弘一
16:15 閉会挨拶

【参加費】
■ 正会員 8,000円(会場参加・オンライン配信)
■ 卒後2年以内 4,000円(会場参加・オンライン配信)
■ 学生会員 無料(会場参加・オンライン配信)
■ 非会員 12,000円(会場参加・オンライン配信)

【交 通】JR田町駅 芝浦口から徒歩3分、都営三田駅から徒歩5分 アクセス

【抄録集】11月初旬に抄録集をPDFデータでお送りします(無料)。印刷冊子(200円)をご希望の方はお申し込み時にお知らせください。

【お願い】

  • 会場やパソコン画面上でのビデオや携帯電話での動画撮影はご遠慮ください。また主催者の指示により写真撮影につきましても一部ご遠慮いただく場合がございますので、ご了承ください。
  • ご来場時の検温およびアルコール手指消毒にご協力をお願いします。37.5度以上の発熱や咳など症状が確認された場合は、大変恐縮ですが、入場をご遠慮ください。
  • 教室内の飲食は禁止です。昼食は近隣のお店をご利用ください。

【申し込み】申し込み締め切りは11月16日(火)です。

【大会事務局】 日本カイロプラクティック科学学会事務局
東京都港区西新橋3-24-5-503 一般社団法人日本カイロプラクターズ協会内
電話 03-3578-9390 E-mail : info@chiropractic.or.jp

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